2006年4月アーカイブ
イサム・ノグチが晩年愛したのが、庵治(あじ)石の産地として知られる香川県牟礼(むれ)。
彼はここにアトリエを構え、春と秋に渡り鳥のようにやって来ては、創作し生活した。その場所が、彼の死後設立された財団によって「庭園美術館」として公開されている。もともと公開するために作られた場所でなく、彼の「生活の場」だったわけで、解説のプレートなどはいっさいない。彫刻作品は未完成のものが多く、案内人の解説を伺いながら、約1時間イサム・ノグチの世界に浸る(?)。展示蔵のほか、彼が古民家を移築し内部を改造した「イサム家」など興味深かった。彫刻作品だけでなく、住居や庭や風景も含めて、全体がひとつの環境作品として感じられる。ここは、その洗練された美しさにおいて「究極の仕事場」なのかも知れない。
なお、見学は完全予約制で事前申込が必要なので注意。また館内は写真撮影禁止につき、中の様子はリーフレット(1枚目の写真)からご想像を♪



大雨となった時、周辺の中小河川からあふれた雨水は、まず第五〜第二立坑に流れ込み、地下水路を経て第一立坑に導かれる。深さ70mの第一立坑に溜った水はその勢いを減じられて、深さ25mの地下神殿(調圧水槽)に溢れ出てくる。そして、ガスタービン式の強力ポンプで一気に江戸川に放出される。江戸川本流は川幅が広く許容量があるので、台風や洪水の影響を受けて水位が上昇するまで約30時間の余裕があるのだそうで、首都圏外郭放水路はその時間差を利用して先に放水してしまうわけだ。放水後は、地上から作業車を調圧水槽に降ろして、泥やゴミをきれいに掃除して調圧水槽の性能を維持するという。
昨年の平成16年10月、関東は大型の台風22号の直撃を受けたが、この地区にさしたる被害はなかった。その陰(いや地下)には、この地下神殿の活躍があった事を心にとめておこう♪




首都圏の北東。
東京都と埼玉県・千葉県がその境を接する中川・綾瀬川流域は、お皿のような低平地形に中小河川が複数流れており、昔から水害に悩まされてきた。
首都圏外郭放水路は、国道16号線の真下に「地下の人工河川」を作り、この地域にあふれた水を一カ所に集めて江戸川に放出しようと計画された一大プロジェクトである。平成18年度の完全稼働を目前に、現在90%まで完成している。江戸川に面する「龍Q館」こと庄和排水機場を訪ねる。意外にもシンプルな建物。集中制御室も今日はガランとしていた。稼働時でも、たった5人の職員で、放水路全体の監視・運転を行うのだそうだ。調圧水槽から江戸川へ水を汲上げる装置の動力源には、航空機用のガスタービンを改良して使用。従来型のディーゼル機関と比べて「省スペース」になっているとか。






















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